当時はMen At Workのおかげで注目はされやすくはなっていた
レコード会社もちょっくら本気モードで売る気になっていた
ナイルロジャースを先行シングルのみに起用
既に来日も果たしており日本を気に入ったのか、なにかとPVには日本が出てくる
ゆうか、アルバムからのセカンドシングル、PVは日本で制作された
INXS/The Swing (1984)
シングル、アルバムのチャートアクションでは、そこそこな結果
レコード会社はもうちょい期待はしていたのかもしれない
個人的に彼らとは今作が最初だったのだが
それ以前と比べると巧みに制作されてると随所に感じさせる
この後のアルバムにはクリストーマスを起用し、意図的な粗削りさを出し
またブレイクしたまたその後になるKickにおいては、曲作りにおいて60年代ヴォーカルグループさながらのテイストをMTV時代へぶつけてきた
ここで書こうとしているThe Swingは大ブレイクなるKickの二枚前にあたるアルバムなので隠れぎみではあるのだが
素質の開花とでも言おうかもっともっと評価されなくてはいけないアルバムである
攻めているようでかなり落ち着いた楽曲が多い
んで、演奏もミックスも、いたってシンプル
なんだけど、けっして80'sな音ではないんだよね
こういうのはライヴでの表現力が問われる
ライヴに力を入れているはずのINXSがあえてそんな域へ新たな実力をぶつけてきたのである
I Send A Messageや
Love Is (What I Say)、
Burn For Youなんかは、もろ演奏力が問われると思うんだよね
当時のわしにはまだ判らなかったゴスペルなんかも散らばさせていて
そんなことも知らずにでも好きになってた
数年後にレイチャールズと共演できたのもうなずける
Original Sinの音は当時から好きになれなかった
アルバム全体が気に入ってただけに、そう感じてたとは思うのだが
ナイルロジャースに依頼する前のテイクがあるのなら、ぜひ聴いてみたい...