いつものように楽しみにしていたHMV
HMVのフロアーに着き、新譜コーナーに
「Rideとかは聴かれますか?」
横から話しかけてくれたのはHMVの店員さんだ
いつも新譜情報をわしを含めよく来るお客さんにメールしてくれていた
試聴機に行き、
「これなんですけど」
長いバンド名だ
勿論、知らない名前だった
店員さんは仕事もあり違う場所へ行った
ヘッドフォンをし
音と向き合った
オープニングは何も起こらないまま、なんなんだと思わせながらも早送りはせずに聴いた
二曲目になりそうだ
二曲目になった
(おっ)
久々の感触だった
二曲目が終わり、停止ボタンを押し、
そのCDを持ちレジへ
Amusement Parks On Fire
当時はソロユニットに近い状態だったらしく
ドラムも自分でしたらしい
聴けば聴くほど、ドラムが良かったらな~と思わせる
ただ、
目指すところがハッキリ見え
その勢いがドラムへの不満を忘れさせてくれる
近作では更に分厚く
キレイな音になり
ま、悪くはないのだが
やっぱこのファースト時の音の具合が好きなんだよな
このファーストアルバムには
更に上を、というのが無い時点でおける、バンドをスタートした新鮮さがある
今思えばだが、そう感じさせる
時というのはそういうもんなんだな、と
こういうことを思えるのも
正直、当時のHMVの店員さんのオススメ話がなければAmusement Parks On Fireに出会ってたかどうかはわからない
こういうのは
ほんまに感謝である
わしら聴く側以上に当たり前だが業界における現状を見極めていた店員さんだった
彼の姿勢には全く違う職種の仕事をしているわしにも少なからずも刺激をくれ
お世辞でもなく勉強さえさせてもらった感があった
わしら客でさえ不安だった業界の縮小かつ、音離れにダウンロード
店員さんは必死だったと思う
彼はまさしく荒波に向かう挑戦者だったと思う
そういう意味も含めてなのだが
このAmusement Parks On Fireを聴けば
音との出会いは宝物だなとつくづく思う